8. ポップコーンとコーラの相性は?

ネズミのサミー

夜の12時を過ぎて、サミーはジーンに電話する事にしました。
電源は入るようになったのですが、そこから先が不安なので、 申し訳ないと思いながらもジーンに手伝ってもらう事にしたのです。

そして2時間後、サミーのパソコンはセットアップも終了して、 インターネット接続もできるようになりました。
ジーンはサミーに、ポイントを説明しながらセットアップを行ったので、 サミーはだいぶんパソコンのことが分かるようになりました。
最初に感じた不安も、「すぐに慣れるよ」というジーンの一言もあり、 サミーはだいぶ気持ちが楽になったのです。

「ねぇジーン、お腹すかない?なにかごちそうするけど」
「うぅーん…..じゃぁ、ポップコーンとコーラある?」
サミーがボウルに入れたポップコーンを持ってくると、ジーンはそれ を両前足で持って「ここにそそいでね!」、と言いました。

「ねぇ、それってポップコーンとコーラをまぜるってこと?」
「うん、ぼくはいつもこうして食べるけど」
こんなポップコーンの食べ方は初めて聞きますが、どんな味なのか 興味があったので、サミーは一気にコーラをそそぎました。
ジーンはおいしそうに食べはじめます。
サミーも一口もらってみましたが、疲れてお腹もすいていたので、 そのポップコーンはとてもおいしく感じられました。

「意外とおいしいでしょ」、とジーンが言いました。
「うん」、とサミーは答えます。
どうやら2匹は友達になれたようです。


-第8回目を振り返る-

パソコンを買ったものの、結局うまく設定ができずジーンを呼んでしまうサミー…

まぁ迷惑と言えば迷惑な話ですが、ジーンは夜型というかそもそもあまり寝なくて良いタイプのねずみなので、サミーから電話があってもあまり迷惑とは思っていなかったようです。

サミーのパソコン音痴な部分は、僕自身の設定周りが得意ではない点が投影されています。1990年代後半、今のようにWiFiなんてものはなく、自宅でインターネットを使えるようにするためには、ちょっと大変だった記憶があります。コンピューターを使ってCGを作ってはいたものの、本当はアナログな方が好きだったので、サミーもそのキャラクターを受け継ぐこととなりました。

ジーンは食べることには全く興味がないのです。パソコンや音楽が好きで、それ以外はあまり興味がなく…食事も必要最低限、手取り早くカロリーを摂取できる方法を探していて「ポップコーンコーラ」に行き着いたと思われます。

この食べ物はこの回の絵を考えている時に、ふっと浮かんだ物です。お話が公開される前に自分でも試してみたのですが、ポップコーンとコーラの相性はあまり良くなく…ジーンはなんでこんな食べ物が好きなのかと。

この夜、サミーとジーンの友情が始まります。ジーンは外の世界にあまり興味がなく、知り合いはいても友達はいませんでした。サミーも社交的ではないので、少数の本当に仲の良い友達がいただけです。

ジーンという友達ができたことで、ここから先お話を考えるのが随分と楽しくなった記憶があります。