7. パソコンはどうしたら動くのか?

ねずみのサミー 第7回目

サミーは家に戻ってくると、まず机の上を整理してパソコンを置く ためのスペースをひろげました。
そして箱の中からディスプレイや本体を取り出します。
新品のパソコンはとても格好が良くて、すごい事ができそうでした。

ところで店長さんは、サミーに大切な事を言い忘れていました。
それは最初にマニュアルをきちんと読む事です。
森の仲間は、みんな簡単そうにパソコンを使っていたので、多分 電源ケーブルをコンセントにさすとどうにかなるだろう。
というふうに、サミーは少し都合よく考えていました。
つなげて電源を入れたら、あとはなんとかなるだろうと。

しかし1時間が経過しても、どうにもならなかったのです。
サミーが思っていたより、パソコンの接続は大変そうでした。
付属品もいろいろとついていますし、何をどこにつなげたら良いのか さっぱり分かりません。
夕方までにはインターネットを見る、というのがサミーの予定でした。
しかしその予定は変更せざるをえないようです。
「ふぅ、パソコンも結構大変なんだなぁ」と、ついひとり言がでます。
マニュアルを読めば良いのですが、全部ダンボールや発泡スチロール のしたじきになってしまい、サミーの目には入りません。

電源だけは入るようにしなければと、サミーは少しあせり始めました。

-第7回目を振り返る-

とにかくディスプレイが大きいのに驚きます。
この頃は液晶ではなかったので、こんなに大きかったのですね。
僕が制作に使っていたのも大きくて、ディスプレイの上に色々なフィギュアを載せていたことを思い出します。

さて、サミーは念願のパソコンを手に入れますが、そう簡単には使えるようになりません。今ではパソコンの設定はとても簡単ですが、昔はネットの接続だってなかなか大変でした。

そしてサミーはパソコンのような機器には疎いねずみなので(これは僕自身の姿を写しているのですが)そう簡単には使えるようにならず…色々苦労することになります。

窓の外の風景は、素材集から夕暮れの写真を探して、それを参考にマウスでカチカチと描いた記憶があります。その頃は便利な液タブなんてなくて、メモリの少ないWindowsのPCでマウスでお絵描きというスタイルでした。

パソコンの設定って、できる人には本当に簡単なのですが、できない人にとっては「壊滅的に分からない」というものだと思うのです。

次回、サミーを助けてくれるのは誰なのでしょうか?

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