
サミーはパソコンショップに戻ると、レジのところにいる店長さんめがけて走っていきました。
「お金持ってきました、さっきのパソコンを下さい!」
そう言って、サミーはぶたの貯金箱を差し出しました。
店長さんは少しびっくりしたようです。
「すみません、うちはカードか現金しか扱っていないんですけどぉ」
「え?」
「貯金箱決済ってのは前例がないんですが」
確かに貯金箱の中には金貨が何枚入っているかはわかりません。
パソコンを買うというのでテンションが上がっていたサミーは、あまり細かいところを考えてはいなかったようです。
ちょっと舞い上がりすぎたかもしれない…
店長さんは金槌を取り出してきて、貯金箱をガチャンと割りました。
数えてみると金貨が32枚入っています。
おつりが出たので、また新しい貯金箱が買えそうです。
サミーはほっとしました。やっとパソコンが手に入ったのです。
-第6回目を振り返る-
パソコンが欲しいと思いったサミーは家に貯金箱を取りに行きます。
僕自身は貯金箱でお小遣いを貯めていた記憶はありませんが、子供の頃に読んだ童話の世界では、貯金箱からお金を取り出すという場面がよくありました。
そんなイメージがあって、貯金箱を持って走るというお話になったのかもしれません。
貯金箱のお金を使うというのは、何かの決意を表しているような気もします。
ねずみの森にも実はクレジットカードが存在しています。
店長さんの左上にある吹き出し、これがねずみの森共通のクレジットカードなのでしょう。
金貨1枚は一体いくらぐらいなのでしょうか?
そもそもサミーが買おうとしていたパソコンは金貨30枚。
メモリもハードディスクも増設している設定で、しかも90年代後半となると金貨1枚は1万円ぐらいでしょうか。
パソコンを買ったものの、ここから先サミーは設定作業で悩むことになります。