
絵を描いてみたい。
そんな気持ちがどこからともなくやって来て、サミーの心の中にすっと腰をおろしました。どうしてそんな気持ちになったのかは分かりません。
でもそうなったら絵を描かなきゃ…
サミーはねずみの森の画材屋さんに行って、いろいろと道具を買って来ました。
イーゼルにキャンバスを立てて、パレットに絵具をのせてみます。絵具やテレピン油の匂い、これはサミーにとって好ましいものでした。
まずは薄い色で輪郭を描いてみます。
さっ、さっ、すー、さっ、さっ、すー リズムよく輪郭が描けました。
どんな絵が描き上がるのでしょうか?
それはサミーにもわかりません。