#8 Impressionist 〜 サミーのアトリエ

絵を描いてみたい。

そんな気持ちがどこからともなくやって来て、サミーの心の中にすっと腰をおろしました。どうしてそんな気持ちになったのかは分かりません。

でもそうなったら絵を描かなきゃ…
サミーはねずみの森の画材屋さんに行って、いろいろと道具を買って来ました。

イーゼルにキャンバスを立てて、パレットに絵具をのせてみます。絵具やテレピン油の匂い、これはサミーにとって好ましいものでした。

まずは薄い色で輪郭を描いてみます。
さっ、さっ、すー、さっ、さっ、すー リズムよく輪郭が描けました。

どんな絵が描き上がるのでしょうか?
それはサミーにもわかりません。