


no pain no gain
公開時に観逃していたレディ・ガイを観る。
シガニー・ウィーバーが出ていることと、大まかなあらすじだけを知っていた。できれば劇場で観たかったのだが、時間が合わなかったのか観ることができなかった作品である。
思っていたよりアクション場面、というかガンファイトの部分は少なかった。シガニー・ウィーバーが扮する、主人公に手術を行った医者の告白、こちらに結構なウェイトがある感じがした。結構語るのね…という感じ。
男性の時のミシェル・ロドリゲス
女性の時の心は男のミシェルロドリゲス
の演じ分けも、この映画のキモである。
映画としてはすごく面白いという作品ではないのだが、シガニー・ウィーバーとミシェルロドリゲスのもつ演技の説得力が、この映画に不思議な魅力を与えている気がする。
ここ数日手抜きマティーニは飲んでいないのであった。
金曜日、時間ができたので「日本一の色男」を観る。
少し前に「日本一のゴマすり男」を観たのだが、「色男」の方が作品としては古いようである。
基本的には同じフォーマットなんである。無責任でC調のサラリーマンが活躍する、ある種の御伽噺である。前作の趣向は「ゴマすり」だったが、今作は「モテ」だ。
植木等演じる「光等(ひかるひとし)」は調子が良くて全然信用ならない感じなのだが、行きあたりばったりの行動が逆に好まれるのか。とにかくモテる。
植木等の歌や踊りは他に類のない独自性があるのでは…と思ったり。
脇役でクレージーキャッツのメンバーも出演していた。週末の夜にのんびり観るには最高の映画であった。
15日に去っていった酒瓶
やっと少しだけ安心して映画館に行けるようになった。
前から気になっていたNOMOSを観に行く。
もう少し想像を絶する風景を見られると思ったが、期待まで届かず。
でも強く印象に残る映画である。
年端も行かない若者達が、無軌道に狂ってゆく感じがなんとも切ない。組織化されたゲリラのようでいて、実はそうではない。場当たり的に進んでゆくので、最後に待っているのは破綻だけである。
怖いのは銃では無く、大自然の闇である。
余市から小樽へ。いつものコースを巡る。
昼食は小樽のファミレスのような牛肉専門店。
食事してから小樽で釣れそうなところを探す。
なにを観ようか迷っているうちに、ネットフリックスで発見する。
そういえばこれは観逃していた映画だったと思い出す。
大枠のディティールしか把握していなかったのだが、場面が進むにつれて「ああこれは好きなタイプの映画だ」と感じることとなった。
映像の肌触りというか、感触が好きな感じなのである。
とはいえ、途中微妙に納得できない展開もあった。
「オリエント急行の犯人は誰か?」というすごく良い台詞が印象的だったので、もう少しそこを活かして欲しかったなぁ…などと考える。
オルガ・キュリレンコ、久しぶりに観た。
テリーギリアムのドン・キホーテ以来だろうか。
Amazonにクレージーキャッツの映画が大量にリリースされている。
いつもDVDを買い揃え得るべきか迷うのだが、しばらくはAmazonでレンタルすることに。
基本的には日本無責任時代と同じく、スーダラサラリーマンの出世物語である。
今作のテーマは「ゴマすり」。植木等扮する「中等」という主人公は、出世のために徹底的にゴマをする。係長に、課長に、部長に、とりあえず目に入った偉い人には、次から次へとゴマをするのだ。当然周りからは調子の良い奴と思われ、出世どころではないのだが。色々あって最後には大逆転、出世もヒロインも手にいれてしまう。
古き良き60年代である。ファッションも車もミッドセンチュリーっぽいインテリアも。植木等の無責任でスーダラでC調な感じ、今となっては同じ国の話とは思えない。
ある種の御伽噺なのではないかと思うのだ。
ディズニープラスに、あのブラックホールが!
というわけで早速観ることに。
冒頭数分間は音楽が流れるだけの「真っ黒」な画面が続き、よくあるWiFiの不具合かと思ったが、そういう物だったらしい。そんなオープニングだったとは全然覚えてない。
観たのは高校の頃だったか。
スターウォーズ以降SF映画がよく作られるようになったが、まだまだ特撮がお粗末な映画が多かった。そんな中ブラックホールはレベルの高い特撮だったように思う。
もう40年以上前に観た映画なので、細かいディティールは全然覚えておらず、初見のような感じで観る。
おお、アンソニー・パーキンス。
おお、アーネスト・ボーグナイン。
のような感じで過ぎてゆく。
宇宙空間の青が、他のSF映画にはない青さだ。
登場するロボット達も可愛らしい。
冒険SFなんだけど、最後は2001年っぽい着地になるのであった。
SF映画に恋焦がれた十代の青春時代が戻ってきた。